2005年京都賞基礎科学部門受賞者で生態学者のサイモン・アッシャー・レヴィン教授が「タイラー賞」を受賞されました。タイラー賞は1973年、世界ではじめて環境に関する国際賞として創設され、環境科学、環境衛生、エネルギーの分野で功績のあった方に贈られる賞です。レヴィン教授は、生物種と生態系の複雑性とその関係を解き明かしたことが高く評価されました。授賞式は4月25日に行われ、賞金20万米ドルが贈られました。
2010年京都賞先端技術部門受賞者で医学者の山中伸弥博士が「第1回ブレイクスルー賞(生命科学)」を受賞されました。同賞は、フェイスブック最高経営責任者のマーク・ザッカーバーグ氏、グーグル共同創業者のサーゲイ・ブリン氏、アップル会長のアーサー・レビンソン氏といったIT大手の経営者らが創設した財団が運営し、難病治療や人の寿命を延ばす先端分野の研究で功績のあった研究者に贈られる賞です。山中博士は人工多能性幹細胞(iPS細胞)を誘導する技術の開発が高く評価されました。授賞式は2月20日に行われ、賞金300万ドルが贈られました。
2011年京都賞思想・芸術部門受賞者で歌舞伎俳優の坂東玉三郎氏がフランスの芸術文化勲章の最高章コマンドゥールを受章し、2月19日、パリで授章式が行われました。これはフランスや世界各国で文化・芸術に功績のあった人に授与される名誉勲章であり、このたび玉三郎氏の女形としての芸術性が高く評価されました。
2002年京都賞先端技術部門受賞者で生物学者のレロイ・エドワード・フッド博士がアメリカ国家科学賞を受賞し、2月1日、ホワイトハウスにてオバマ大統領からメダルを授与されました。フッド博士は、優れた洞察力と情熱溢れるリーダーシップをもち、独自の学際的アプローチにより、人類の医療や科学的学問分野の創出に多大な貢献をしてきたことが評価されました。