
第41回(2026)京都賞 基礎科学部門の授賞対象分野は生物科学(進化・行動・生態・環境)です。そしてその受賞者には、海洋微生物学者のファルーク・アザム博士が選ばれました。海洋生態系の炭素循環における「微生物ループ」の役割を解明したことを評価されての受賞です。2026年11月には、一般の方を対象とした受賞者による記念講演会が京都で開催され、アザム博士も講演されます。
今回は、豊かな生態系が安定して存在できる仕組みに、微生物や数学の視点から挑んでいる三木健氏(龍谷大学 教授)に、「アザム博士の業績について知りたい」という方へ向けて、入門として参考になる書籍やウェブ記事・動画を紹介していただきました。
「微生物ループ」を担う多様な微生物たちは、海の中でどのように振る舞い、互いに関わりあっているのでしょうか? それを分かりやすくアニメーションで紹介した約2分の動画です。日本語の自動翻訳字幕をONにすれば小中学生でも楽しめます。
「微生物ループ」の提唱から数十年。微生物の理解はどこまで進んだのでしょうか? アナウンサーが大学を訪ね、研究者に直接話を聞きながら、海洋微生物研究の最前線に迫る動画です。最新のテクノロジーによって明らかになってきた、微生物と地球環境との深いつながりを分かりやすく知ることができます。
「微生物ループ」という新たな世界観が生まれるまでの微生物学の歴史から、その提唱をきっかけに大きく花開いた微生物海洋学の発展までをたどる科学読み物です。これを読めば、海を埋め尽くす多彩な微生物たちが織りなす、驚きとロマンに満ちた世界を知ることができます。

「微生物ループ」は、海の生態系や生物多様性を支えるうえで、どんな役割を果たしているのでしょうか? 日本列島を取り巻く広大な海の中で、微生物を含むさまざまな生き物たちがどのように豊かな海を形作っているのか、その謎に迫ることができる一冊です。

上記の動画を観て微生物研究の世界に興味を持った高校生・大学生向けの教科書です。高校で化学か生物を学んでいれば十分楽しめます。各章は「問い」から始まり、学びながら答えにたどり着く、あるいは「答えはまだ分かっていない」と気づく、ユニークな一冊です。
執筆者プロフィール
三木 健(龍谷大学 教授)
京都大学大学院理学研究科博士課程修了、博士(理学)。国立台湾大学海洋研究所助教、同大学准教授、同大学教授を経て、2018年に龍谷大学理工学部環境ソリューション工学科教授に着任。2027年より同大学環境サステナビリティ学部着任予定。
ただいま、記念講演会の参加受付中です。下記よりお申し込みください。
※本記事で紹介しているコンテンツは、京都賞の受賞業績および関連分野への理解を深めるための参考資料として、執筆者の選定に基づき掲載しています。
※紹介している書籍には、本記事の執筆者および受賞者の著作が含まれています。
メディア・アートを中心に数多くの展覧会やイベントを企画し、アンダーソン氏の本格的な回顧展が日本で開催された際にはキュレーターを務め、同氏の作品に詳しい畠中実氏に、「アンダーソン氏や業績について知りたい」という方へ向けて、入門として参考になる動画や書籍を紹介していただきました。
半導体の光物性が専門で、ペロブスカイト太陽電池の発電メカニズムに関する研究で先駆的な成果をあげられた金光義彦氏(京都大学 名誉教授)に、「宮坂博士や業績について知りたい」という方へ向けて、入門として参考になる書籍やウェブ記事を紹介していただきました。