第9回(1993)京都賞記念ワークショップ

行動・生態・進化-包括適応度の実像を探る-

ウイリアム・ドナルド・ハミルトン

/  進化生物学者

基礎科学部門

生物科学(進化・行動・生態・環境)

1993年

11 /12

13:10~17:30

会場: 国立京都国際会館

住所:〒606-0001 京都市左京区宝ヶ池

終了

プログラム

13:10
開会
挨拶 稲盛 豊実 稲盛財団常務理事
挨拶 広中 平祐 基礎科学部門審査委員会委員長、京都大学名誉教授
業績紹介 日高 敏隆 基礎科学部門専門委員会委員長、京都大学名誉教授
13:25
記念講演 ウイリアム・ドナルド・ハミルトン 基礎科学部門受賞者
「性、健康、社会行動: 包括する理論を求めて」
14:15
講演 青木 重幸 立正大学教養部教授
「アブラムシの社会: 開かれているか、閉じた社会か?」
14:40
講演 伊藤 嘉昭 沖縄大学法経学部教授
「真社会性狩りバチにおける多女王制の進化: チビアシナガバチ属の教えること」
15:05
講演 山村 則男 佐賀医科大学助教授
「血縁者間のコンフリクトとその解消」
15:30
休憩
15:40
講演 山口 陽子 北海道立林業試験場研究職員
「ハミルトンの性比較論: 実証と拡張」
16:05
講演 中嶋 康裕 京都大学理学部研修員
「性転換の理論と実際」
16:30
講演 矢原 徹一 東京大学教養学部助教授
「顕花植物における自家受粉と無融合種子形成の進化」
16:55
講演 巖佐 庸 基礎科学部門審査委員会委員、九州大学理学部教授
「性の数の進化」
17:20
質疑応答
17:30
閉会

受賞者について

ウイリアム・ドナルド・ハミルトン / William Donald Hamilton

進化生物学者

血縁者を助けることによっても自分の遺伝子が後代に伝わることに着目して、「包括適応度」の概念を提唱し、動物の利他行動がなぜ生じうるかというダーウィン以来の難問を解決するとともに、親が自分の包括適応度を増大するために、子の性比を操作するという理論を展開するなど、生物科学に革命的な影響を与えた。

[受賞当時の対象分野: 生物科学(遺伝・発生・進化・生態)]

受賞者詳細

関連情報

Behavior, Ecology, and Evolution: Inclusive Fitness in the Real World
日時
1993年11月12日(金)13:00~17:30
場所
国立京都国際会館
企画・司会
久野 英二 基礎科学部門専門委員会委員、京都大学農学部教授