第20回(2004)京都賞記念ワークショップ

Two-hit theoryと今日的課題

アルフレッド・ジョージ・クヌッドソンJr.

/  遺伝学者・医師

基礎科学部門

生命科学及び医学(分子生物学・細胞生物学・システム生物学等)

2004年

11 /12

13:00~17:30

会場: 国立京都国際会館

住所:〒606-0001 京都市左京区宝ヶ池

終了

プログラム

13:00
開会
挨拶 西川 伸一 [(専門委員会 委員長)理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 副センター長]
受賞者紹介 武藤 誠
受賞者講演 アルフレッド・ジョージ・クヌッドソンJr.
「Lessons from Hereditary Cancer」
(家族性腫瘍の研究とその成果)
講演 樋野 興夫 [順天堂大学 医学部 教授 (財)癌研究会 癌研究所 実験病理部 部長]
「2ヒットの実証 ― 遺伝性腎がんモデル」
講演 武藤 誠
「家族性大腸腺腫症のマウスモデルを用いた、クヌッドソン “2ヒット説”の“第二ヒット”の解析:新しい分子機構と癌悪性化に及ぼす意義について」
講演 武田 俊一 [京都大学 大学院医学研究科 教授]
「逆遺伝学的手法を用いた、複製にリンクしたDNA修復機構の解析」
講演 鈴木 拓 [札幌医科大学 医学部 助手]
「エピジェネティックな異常とジェネティックな異常は協調してヒト大腸発癌を促進する:2ヒットの新たなメカニズム」
全体討論
17:30
閉会

受賞者について

アルフレッド・ジョージ・クヌッドソンJr. / Alfred George Knudson, Jr.

遺伝学者・医師

癌の原因が明らかでなかった1970年代初頭に、小児癌の1つである網膜芽細胞腫の臨床的な観察を基に、統計的モデルを使って遺伝性の癌の発生機序を解析し、対立遺伝子の2回の変異が発癌に関わるという「2ヒット説」を提唱した。さらにこの現象の本質として、癌細胞の増殖を抑える癌抑制遺伝子の存在を予測し、その後の癌遺伝学研究の飛躍的発展に大きく貢献した。

[受賞当時の対象分野: 生命科学(分子生物学・細胞生物学・神経生物学)]

受賞者詳細

関連情報

Two Genetic Hits to Cancer : Past, Present and Future

日時
2004年11月12日
場所
国立京都国際会館
企画・司会
武藤 誠 [(専門委員会 委員)京都大学 大学院医学研究科 教授]