ヌスバウム博士、2018年バーグルエン賞に

英国オックスフォード大学「Kyoto Prize at Oxford」において公開講演をするヌスバウム博士, 2017年5月
Photo by John Cairns

2018年10月30日、バーグルエン研究所(米国カリフォルニア州ロサンゼルス)は、2018年の「バーグルエン賞」に、マーサ・C・ヌスバウム博士を選んだと発表しました。同賞は2016年に慈善家ニコラス・バーグルエン氏により創設された賞で、毎年、人間の自己理解の形成や急速に変化する世界において優れたアイデアを持つ思想家を顕彰しています。
ヌスバウム博士は、500名以上の候補者のなかから受賞者に選ばれました。最終候補に挙がった5名は、博士を含め「社会学」「グローバル正義論」「動物の権利」「生命倫理」の分野で世界的に著名な功績のあった人物だと言います。

英国オックスフォード大学大学院生とのディスカッション, 2017年5月
Photo by John Cairns

研究所を創設したバーグルエン氏は、ヌスバウム博士がその研究をとおしてアカデミズムを超え、国家あるいはグローバルレベルでの政治的意義へのキーとなる問いについて、公共の議論を喚起したと称えています。
授賞式は12月にニューヨークで開かれ、賞金100万米ドル(およそ1億1,000万円)が贈呈されます。なお、第1回受賞者は、2008年京都賞受賞者のチャールズ・M・テイラー博士でした。
このたびのご栄誉、誠におめでとうございます。