黒澤明監督作によるポスター展が国立映画アーカイブにて開催中

東京・京橋の国立映画アーカイブでは、その開館を記念して、世界的な映画監督・黒澤明氏による作品のポスター展『没後20年 旅する黒澤明 槙田寿文ポスター・コレクションより』を9月23日まで開催中です。

同展では、黒澤明研究家の槙田寿文氏が集めた世界30か国にわたる黒澤作品のポスター84点を中心に、海外とのかかわりを示す資料61点を通して、黒澤作品の国際性にスポットを当てます。

『七人の侍』ポーランド版(1960年)ポスター:マリアン・スタフルスキ

「僕は映画というものは、世界中の人が集まって、親しく付き合ったり話し合ったりする大きな広場のようなものだと考えています。映画を見る人は、スクリーンの中の世界のいろいろな人たちの人生を一緒に経験する、笑ったり泣いたり苦しんだり怒ったり、一緒にその人生を経験するんです」――黒澤明/1994年京都賞記念講演会録(PDF)より

京都賞受賞時の記念講演会では「映画は世界の広場」と語った黒澤監督。同展は、各国のデザイナーや画家による黒澤作品へのさまざまな解釈から、黒澤映画が「世界の広場」として世界中の人々を魅了してきた軌跡を感じられる貴重な機会となっています。

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