第41回(2026)
京都賞の受賞者による記念講演会を京都で開催します。受賞者の功績だけでなく、人生観や人柄にも触れられる貴重な機会です。その分野で世界の最高峰にいる受賞者がエピソードを交えながら語ります。
*当日は事前に申し込みをいただいた方のみご入場いただけます。申し込みがない方の入場はお受けいたしかねますのでご了承ください。
2026年
11 /11 水
13:00〜16:10
第41回(2026) 京都賞受賞者

講演テーマ
光と電気化学の境界領域を研究して50年
講演要旨
ハロゲン化金属ペロブスカイト半導体を用いた光電変換は2006年に研究を開始しました。2012年に全固体化技術を発表すると世界で研究が加速し、その太陽光エネルギー変換効率が産業をリードしてきたシリコン結晶の最高効率と同等まで高まりました。その発明の背景として私が学生時代から取り組んできた光電気化学の研究を紹介するとともに、ペロブスカイト太陽電池のもつユニークな特徴と産業実用化の動向を紹介し、この技術が拓く未来の可能性を語ります。

講演テーマ
「微生物ループ」から「微生物が築き上げる海洋生態系」へ
講演要旨
海が生み出す有機物は地球全体の光合成(一次生産)の約半分。その有機物の行方は、地球環境を大きく左右します。従来は、植物プランクトンから始まり動物プランクトン、高次捕食者へと続く「生食連鎖」が重要だとされてきました。しかし私たちの実験により、一次生産の多くは生食連鎖に利用されずに小さな有機物として水中に放出され、細菌たちが素早く取り込むことが判明しました。さらに原生生物が細菌を食べることで、細菌由来の有機物が再び生食連鎖に戻るとともに、光合成に必要な栄養塩が再供給されます。これが「微生物ループ」であり、炭素や栄養塩の循環に対する理解を一変し、微生物を海洋生態系の「設計者」として捉える新たな視点をもたらしました。本講演では、この概念の確立につながった一連の発見をたどり、ミクロな世界で生じる微生物と有機物の相互作用が、海洋生態系という大きな世界のはたらきを生み出す仕組みを探っていきます。

講演テーマ
教えに満ちた空
講演要旨
幼い頃から空が好きでした。私が育ったのは平地が続く米国中西部、空が世界の半分を占める場所です。空はいつも生き生きと魔法のように自由とエネルギーを感じさせてくれました。空は芸術家がもつ限りない表現の源の象徴で、私の作品によく登場する、創作の原動力です。
私はいつも師となる存在を探していますが、本当に求めているものを一言で表せば「自由」です。私は自由になる術を学び実践しようとしてきました。
音楽家として私はいつも時間を扱っています。時間を切り取ったり、枠組みを与えたり、引き伸ばしたり。また、いつも愛を形にしようと試みています。最も偉大な師は音楽そのものです。エクトル・ベルリオーズによれば、「愛は音楽を伝えることはできないが、音楽は愛を伝えることができる」のです。
私はこういった事柄のよき学び手であろうとしています。本講演では、私の根本にある発想の源とそのインスピレーションとしての空が意味することについて、至る所で師を探し求めた冒険、何度も寄り道する中で見出した落とし穴や誤り、啓示についてお話しします。
| 12:00 | 開 場 |
| 13:00 | 開 会 挨拶:金澤 しのぶ(稲盛財団 理事長) |
| 13:05頃 | 受賞者講演 宮坂 力 (先端技術部門) 「光と電気化学の境界領域を研究して50年」 |
| 14:00頃 | 受賞者講演 ファルーク・アザム (基礎科学部門) 「『微生物ループ』から『微生物が築き上げる海洋生態系』へ」 |
| 休 憩 | |
| 15:15頃 | 受賞者講演 ローリー・アンダーソン (思想・芸術部門) 「教えに満ちた空」 |
| 16:10頃 | 閉 会 |
*各講演後には、インタビュアーの石井麻由子さん(元NHKアナウンサー/フリー)が私たちの目線に立って、講演内容や人生観などについてご本人に問いかける予定です。
*終了時間は当日の進行状況により多少前後する場合がございます。
■主催:公益財団法人 稲盛財団
■後援:京都府 京都市 京都府教育委員会 京都市教育委員会 京都府私立中学高等学校連合会 大学コンソーシアム京都 京都商工会議所 京都新聞 朝日新聞社 毎日新聞社 読売新聞社 日本経済新聞社 産経新聞社 共同通信社 時事通信社 NHK KBS京都 エフエム京都
お問い合わせ
京都賞運営事務局 株式会社コングレ内
TEL:050-1736-6280(平日 10:00〜17:00)
E-mail:kyoto-prize-lecture@congre.co.jp