京都賞シンポジウム、サンディエゴで25周年の節目

サンディエゴの風景

カリフォルニアの澄み渡る青空から、太陽の光が振り注ぐサンディエゴ。2026年3月10日から12日の3日間、昨年の第40回(2025)京都賞受賞者を迎えた「京都賞シンポジウム(Kyoto Prize Symposium)」が開催されました。

受賞者と京都賞シンポジウム組織の役員ら

2002年の開始から、今年で25周年。四半世紀にわたり大切に育まれてきた本シンポジウムは、今年も地元NPOの京都賞シンポジウム組織、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UC San Diego)、ポイント・ロマ・ナザレン大学の主催により執り行われ、知的好奇心を刺激するアカデミックな文化がこの地に形作られています。

講演する甘利俊一博士
質問をする学生
質問に笑顔で応じるキャロル・ギリガン博士

UC San Diegoの会場では、数理工学者の甘利俊一博士、心理学者のキャロル・ギリガン博士が登壇。発生生物学者のアジム・スラーニ博士がリモートで講演を行いました。会場を埋め尽くした大学生や近隣の高校生たちは、受賞者が発する一言一句に真剣に耳を傾けていました。講演後のQ&Aセッションでは、若者たちの鋭い問いに対して受賞者がユーモアを交えて応じるなど、終始、知的な熱気に包まれていました。

ワークショップの様子

また、専門分野のワークショップも開催され、ギリガン博士は「ケアの倫理」について哲学者たちと意見を交わし、甘利博士は自身も携わってきた研究が現代産業に与える影響についてビジネスリーダーや若手研究者らと議論を深めました。

2026年3月10日「京都賞シンポジウムの日」制定の喜びを、関係者5名の笑顔と共に

初日の夜を彩ったベネフィット・ゲーラ(慈善イベント)では、サンディエゴ市長が2026年3月10日を「京都賞シンポジウムの日」に制定すると発表。25周年を祝う歌声や演奏に会場が沸く中、とりわけ大きな感動を呼んだのは、奨学金を受けるサンディエゴとメキシコ・ティファナ市の高校生6名の登壇でした。夢を語る彼らのひたむきな意気込みは多くの人の胸を打ち、地域の慈善家と若者の志が共鳴し合う、希望あふれるステージとなりました。

奨学金を受ける高校生が壇上で挨拶する様子
祝賀行事を彩る、心に響く歌と演奏のパフォーマンス

世界最高峰にいる受賞者たちが、次世代へ大切な「バトン(メッセージ)」をつなぎ、地域が一体となって若者の未来を支援する。そんな熱いエネルギーに満ちた、特別な3日間となりました。


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