野生チンパンジー研究の先駆者、ジェーン・グドール博士を偲ぶ

写真:京都賞授賞式でスピーチするグドール博士の様子
京都賞授賞式にて(1990年)

第6回(1990)京都賞 基礎科学部門受賞者のジェーン・グドール博士が10月1日、逝去されました。91歳でした。

ジェーン・グドール博士は、30年間に及ぶ野生チンパンジーの調査により、人類のみに固有と考えられてきた行動や能力が、チンパンジーの社会にも見出しうることを実証した功績により京都賞を受賞しました。

グドール博士の研究は従来の人間観に大きな衝撃を与え、人類進化に関する理論を一変させたばかりでなく、行動科学領域の理論構築にも影響を及ぼしました。また、生涯をかけて自然保護活動にもなみなみならぬ努力を注がれました。

謹んでお悔やみ申し上げます。

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