グドール博士がテンプルトン賞に輝く!

1990年に京都賞基礎科学部門を受賞した霊長類学者ジェーン・グドール博士 が5月20日、宗教に関する新たな知見をもたらした発見を讃える「テンプルトン賞」の受賞者に選ばれました。このたびのご栄誉、誠におめでとうございます!

グドール博士は、タンガニーカ湖北東岸のゴンベ国立公園で、野生のチンパンジーを詳しく調べて行動や社会、生態について明らかにし、人類固有と考えられてきた行動や能力が、チンパンジーの社会にも見出しうることを実証しました。博士の研究は、従来の人間観に大きな衝撃を与え、人類進化に関する理論を一変させたばかりでなく、行動科学領域の理論構築にも影響を及ぼしました。

同賞の発表では、授賞理由について「彼女の画期的な発見は、あらゆるものがつながり合っている世界において人類が果たすべき役割についての理解を変えた」とし、「その提唱がこの地球上の生命をいつくしむという人類の大きな目的を示してきた」と評価しています。2007年には、2008年に京都賞思想・芸術部門を受賞したチャールズ・マーグレイヴ・テイラー博士も同賞を受賞しています。

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