11月10日に第36回京都賞特設ウェブサイトを公開
記念講演をオンライン配信します!

京都賞の関連行事が行われる「京都賞ウイーク」の時期にあわせて、稲盛財団は11月10日午前10時に、第36回(2021)京都賞の特設ウェブサイトを公開します。今年は新型コロナウイルス感染の拡大防止のため、授賞式および晩餐会などの関連行事は中止し、記念講演と3分の受賞者紹介動画をオンラインで配信いたします。特設ウェブサイトの公開前は、それぞれの受賞者を1分で紹介したこちらのダイジェスト動画を、ぜひご覧ください!

先端技術部門

 

アンドリュー・チーチー・ヤオ
コンピュータ科学者
清華大学 学際情報学研究院 院長
計算と通信の新たな計算理論とそれに基づく安全性の基礎理論への先駆的貢献
計算と通信の革新的な基礎理論の構築により、情報科学における新たな潮流を作り出し、暗号や量子計算などの最先端研究にも多大な貢献を果たすとともに、セキュリティ、秘密計算やビッグデータ処理などの現代社会における実問題にまで影響を与え続けている。

基礎科学部門

 

ロバート・G・レーダー
生化学者・分子生物学者
ロックフェラー大学 アーノルド・アンド・メイベル・ベックマン生化学・分子生物学教授
真核生物の遺伝子転写メカニズムの原理解明
50年以上にわたる研究で、RNAポリメラーゼ群、基本転写因子群や特異因子の最初の例など、転写に関わる多くの因子、各々の機能、クロマチンでの転写制御を発見してきた。それらの成果を通じて真核生物における転写制御機構の原理を解明し、生命科学の発展に大きく寄与した。

思想・芸術部門

 

ブリュノ・ラトゥール
哲学者
パリ政治学院 名誉教授
科学技術と社会構造の相互作用に着目し、「近代」の根底的見直しを図る哲学の展開
自然、人間、実験装置などを等しくアクターと見なし、科学技術をそれらのハイブリッドなネットワークの作動と記述して科学観に新風を吹き込んだ。自然と社会の二元論に基づく「近代」を見直す哲学を展開し、地球環境問題への提言を含む多面的活動は分野を超えた影響を与えてきた。

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