根井正利博士にジョン・スコット賞

1972年に発表された「根井の遺伝的距離 (Nei’s Genetic Distance)」からおよそ半世紀。根井正利博士はそれまでは推測や仮説にとどまっていた進化の諸現象(生物集団が共通の祖先からどの時点で分岐したのか)を、分子レベルで定量的、実証的に理解できるそのモデルを発表。進化生物学界に大きなインパクトをあたえました。

博士のこれまでの功績に対し、1816年創設のジョン・スコット賞の受賞が決まりました。誠におめでとうございます。

同賞は人類の幸福や福祉など多大な貢献を果たした人物に贈られ、野口英世(1920)、マリ・キュリー夫人(1921)、トーマス・エジソン(1929)、アレクサンダー・フレミング(1945)など歴史上の偉人も数多く受賞し、京都賞の歴代受賞者では、ジョージ・H・ハルマイヤー博士(1996)、アルフレッド・ジョージ・クヌッドソン Jr. 博士(1999)、マリオ・レナト・カペッキ博士(2002)、ダニエル・ハント・ジャンセン博士(2003)が受賞しています。

写真:2013年稲盛財団にて

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